過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
1- 20
689: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:24:21.19 ID:DtkKb4Jxo

小蒔「…」
和「…」

固まった二人の間に微妙な空気が流れるのは、二人ともその手にスーパーの袋を下げているからだろう。
普通のものよりも幾分大きなそこには所狭しと食材が並べられていた。
そんなものを掲げてこうして須賀邸の近くにやってくる恋敵の目的に気付かないほど二人共鈍くはない。
だからこそ、二人はけん制をしあうように沈黙を続け、じっとお互いの顔を見続けるのだ。

小蒔「(ど…どうしましょう…)」
和「(どうすれば良いんですかぁ…)」

そんな二人の内心は奇しくもまったく同じものだった。
共に師匠であり弟子でもあるという特殊な関係上、普段の二人は良好な関係を保っている。
少なくとも修羅場を見せる事などはなく、恋焦がれる相手を譲ったりする事もあるのだ。
そんなフェアな戦いを心がけている二人とは言え、こうして休日に ―― しかも、親がいないと知らされている須賀邸の前で ―― 会うのは気まずくて仕方がない。

小蒔「(も、勿論…そういう…事…ですよね?)」
和「(神代さんもその…京太郎君に愛されに…)」

それは勿論、自分たちがただ食事を作りに来た訳ではない事を理解しているからである。
婚約者として、そして愛玩奴隷として愛される為に二人はこうして貴重な休日を潰してやって来ているのだ。
相手もまた食事の先を期待していると分かっているだけに二人は見つめ合い、沈黙を貫く。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1062.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice