過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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706: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:33:44.21 ID:DtkKb4Jxo

京太郎「あぁ。俺は…最低だ。どれだけ罵って貰っても良い。だけど…俺は…それでも…皆が欲しいんだ」
小蒔「……」

再び紡がれる京太郎の言葉に小蒔は何の反応も返さない。
まるで打ちひしがれたように顔を俯かせ、目尻から涙を零している。
それは彼女の服に降り注ぎ、大きなシミを作るが、小蒔はそれを相変わらず拭うことはなかった。
そんな気力すらないとばかりに悲壮感を漂わせるその姿は京太郎の胸に強い痛みを走らせ、ぎゅっとその歯を噛み締めさせる。

和「…上重さんは?」
漫「うち?」
和「えぇ。何か…ないんですか?」

そんな悲痛な小蒔の様子に和はそっと涙を拭い、扉前に立ち尽くす漫へと問いかける。
そこに縋るような響きがあったのは、もうこの場でそれに否と唱えられるのが漫だけだからだ。
後はもう漫が京太郎の考えを変えてくれる事を期待するしかない。
それが望み薄なのを様々な感情が溢れる頭で理解しながらも、彼女はもうそれに縋るしかなかったのだ。

漫「うちは別にそれでええかなーって」
和「え…?」

けれど、そんな期待は軽い漫の返事によって打ち砕かれる。
まるで今夜の夕食を決めるような軽いそれを和は最初、信じる事が出来なかった。
真剣を超えて悲壮ですらある場の雰囲気にはあまりにもそぐわないのだから。
しかし、それはある意味、この状況の元凶でもある漫にとって嘘偽りのない言葉だった。


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