過去ログ - 妹「鈍感で優柔不断で、どうしようもない私のお兄ちゃんは」
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 13:59:55.63 ID:/KpCLnyf0



どこぞの花束を渡し、この花の花言葉は「愛してる」、だぜ。といったようなファンタジー的かつロマンチック告白はできるはずもなく、ましてやどうしようもない俺は、普通の告白すらも上手くはいかなかった。

以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:00:36.80 ID:/KpCLnyf0
大学に入って、会う機会はそりゃあ減ったが、それでも休みの日は毎日会っていた。

しかし最近は・・・なんというか、メールだけ。それも週に一回くらい。

正直、疎遠になってきていると思う。だから、旅行同好会で鬱憤を晴らしているのかもしれない。
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:01:39.39 ID:/KpCLnyf0
そんな、自分勝手を女に伝えないまま、今日を迎えた。

本当に申し訳なかった。

川原の人ごみをすり抜け、旅館へと歩く。
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:02:08.69 ID:/KpCLnyf0
「いやあ、風呂から見る花火も、なかなか乙なものだね。川の近くまで行ったのかい」

「ああ。湖のすぐ近くに川があるって、おかしなとこだな、と思った」

「あれは人工的につくられた川だよ。花火用のね。湖から水を引いてるんだ」
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:02:43.09 ID:/KpCLnyf0
「それより、女とはどうだった。何もないわけ無いだろう?」

「それがお前の推論であればご明察と言いたいところだが。あらかた二人で組んでたんだろ?」

「どうして分かる」
以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:03:36.84 ID:/KpCLnyf0



夕飯は普通だった。普通の和食。

以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:04:19.57 ID:/KpCLnyf0
そして俺と友が部屋に戻ったとき、友が何かを思い出して、叫ぶ。

「あーーっ!!忘れてきた!録画!」

「テレビがあるじゃないか。見ればいいだろ」
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:04:53.54 ID:/KpCLnyf0
「諦めろ、友。どっちか一つに絞れ」

うう、と友は唸り声を上げる。決められないのだろう。
「なんとかできないかな、兄」

以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:05:23.96 ID:/KpCLnyf0
「まず、お前に目が二つしかない限り、二つの番組を同じ時間に見るのは不可能だ」

「だが、最近のテレビは二つの番組を一気に見れるやつがあるだろ。二画面で」

といったものの、
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:06:06.68 ID:/KpCLnyf0
「兄、あと15分で始まるよ。やっぱり僕は選択しなきゃいけないかい?」

・・・・・・・・・待て。

「そうだ!携帯はどうだ?携帯の動画撮影をすれば!」
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/16(金) 14:06:39.35 ID:/KpCLnyf0
万事休すか。方法を見つけても、実行できないんじゃ意味がない。

何とかして、二つ、テレビを。いい案だと思うんだが。

「・・・兄。諦めるよ。そんなに見たいなら、録画を忘れるな、って話さ」
以下略



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