過去ログ - 美琴「まったく、遅いわよ」
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297:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/25(水) 23:03:56.10 ID:NIZDi8x00




もう一度あの場所に戻ってきた。
そこにはゴーグルの破片も、血の後もない。

「何をしているのですか、とミサカは尋ねます」

彼女と同じ声がする。

「ああ、ごめんごめん。急にいなくなるから探し・・・・・・に、」

しかし、そこにいるのは彼女だけでない。
十何人も同じ顔、常盤台の制服にゴーグルという同じ格好。

「ま、さか、クローンだとでも言うんじゃねえだろうな?」
「ミサカはお姉さまのDNAマップから生成されたクローンです。とミサカはあなたの疑問に答えます」

答えたのはまた別の『彼女』だ。
その腕で抱えている黒い、人が入れるような袋。
もし、あの光景が現実で、それを綺麗に片付けたのが彼女達ならば。

「おい、その袋、もしかして」
「ミサカです。とミサカは答えます」

何故そんなに平然と答えることができるのか、わからない。
同じクローンが、いや、1つの命が消えているのに。

「なんで、なんで平気なんだよ」
「実験ですから。とミサカは答えます」
「じ、っけん?そのために、死んでもいいってのかよ」
「被験者一方通行との2万通り、2万回の戦闘を行い」
「ミサカ達、妹達を2万体を殺害することにより」

言葉をリレーするように言葉を繋げる彼女達。

「一方通行を絶対能力者にするという目的という実験であり」
「ミサカ達はそのために作られた」
「実験動物ですから。とミサカは答えます」
「それでは。とミサカはあなたに別れの挨拶をします」

妹達が去っても、上条は立ち尽くすことしかできなかった。




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