過去ログ - 美琴「まったく、遅いわよ」
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365:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/05(土) 18:32:02.69 ID:ZHP1gZOG0

(・・・・・・水)

深夜、暑いのか目が覚めると喉が渇き、インデックスを起こさないように静かに台所へ行き、水を飲んだ。
喉も潤い寝ようと布団に戻ろうとしたが、あることに気づく。ベッドで寝ているインデックスは、ちょうどあと1人入れるスペースを作っているのだ。

(寂しい、のかな)

前に美琴が言っていた。インデックスは1年毎に記憶を消していて、上条と会うまでの1年は魔術師から逃げていたと。
だから温もりが欲しいのかもしれない。誰かに甘えたいのかもしれない。

「ぬにゅ・・・・・・」

インデックスも暑さで目が覚めてしまったのだろうか。

「喉、乾いたか?」

インデックスは寝ぼけ眼ながら首を横に振る。

「まだ夜中だ。もう一眠りしてろ」

頷いき、体を寝かせるインデックスはやっぱりもう一人分のスペースを空けている。

(しょうがねーな)

インデックスを寝かしつけたら布団に戻ろうと思い、上条はベッドに入る。

「あれ、とうま?」
「今日だけだぞ」
「ありがとう」

インデックスは上条のパジャマの袖を掴む。
やはりまだ不安なのか。上条はインデックスの頭を撫でる。

「お前が俺たちと会う前に何があったかは、詳しく知らない。でも今は俺もいるし、美琴もいる。ステイルや神裂だって。だから、何も怖くなんかない」

インデックスはうん、とだけ言い、再び眠りについた。
この日以降、インデックスはベッドでスペースを空けることをしなくなった。











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