378:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/11(金) 21:07:39.64 ID:8ypxhr/p0
上条当麻は不幸であった。
「むぎゅー」
この夏休みだけで3回も入院をし、夏休み以前の記憶も存在しない。
「えへへー」
だけども彼はそんな事を嘆いたりしない。
「とーうまー」
むしろ幸福であるとさえ答えるだろう。
何故ならば、
「あの、恥ずかしいです」
彼に後ろから抱きついている少女、御坂美琴がいるのだから。
記憶を失くして以来、彼女がここまでデレた覚えはない。
実は元はこんなだったのか、今まで溜め込んでいたものが一気に放出されたは、上条にはわからない。
「何よー文句あるの?」
そんなこと微塵も思っていない。むしろウェルカムなのだ。
しかし、彼らは現在いるのは、女将がいつ入ってくる解らない旅館であり、2人の隣で放置されていることに不満を感じているインデックスがいるのだ。
そもそも何故、こんな夏休み終了まで10日近くの日に『外』にいるのか。
それは数日前、上条が一方通行に勝利したあと、何故か妹達に関することは知られず、『無能力者の上条当麻が最強に勝利した』ということだけが広まり、『じゃあその無能力者を倒せば俺が最強じゃね?』と、怖いお兄さん達が探し回っているらしく、学校から『何か知らんけど騒ぎが沈静化するまで『外』行ってろ馬鹿野郎』と国外追放されたのだ。
最初は上条1人で行くつもりであった。インデックスを美琴に預けるつもりであったが、美琴が、じゃあ私も行く!許可証なんて外の両親に会いにいくとでも言い訳し[うそつい]とけばいいのよ!!と啖呵を切り、不法侵入のはずのインデックスにゲストIDがあったこともあり、
そして、父親であるという上条刀夜から、久々に会おうというメールがありこの旅館『わだつみ』となったのだ。
なんとか美琴を離して数分後、突然美琴がインデックスと共にいなくなった。
不思議に思って数分待ってみると、ひょっこり2人は洗面場から出てきた。しかし、先程までと服装が違う。
「ど、どうかな?」
「みことが買ってくれたんだよ」
インデックス、美琴ともに水着である。しかし、2つほど問題がある。
1つ目。
「今日はクラゲが大量発生しているから海にははいれないってよ」
「「え?」」
そして2つ目。インデックスの水着はワンピースの様なものであるのに対し、
「お前それ、ただのスク水じゃん」
「なっ!!」
わざわざ見せるのだから、普通のとは違うのだろう。しかし上条には違いがわからないのだ。
自身のファッションセンスを馬鹿にされたと思ったのだろう。上条に駆け寄ると水着のあちこちを指差しながら、こことか!ここも違うでしょ!!とアピールを始めたのだ。インデックスはインデックスで、とうまは何もわかってないんだよ、とでも言いたそうな目で見ている。
そして、事件は起きる。
美琴は勢い余って水着を掴むと、綺麗に胴体部分、正確には下乳から下腹部までが剥がれたのだ。
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