4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/15(木) 23:56:16.54 ID:WtaTGNT00
6月下旬
夜の学園都市に御坂美琴はいた。
寮の門限はとっくに過ぎている。
彼女の周りには何人もの不良。
その周囲を歩くものは皆、見て見ぬ振りである。
(ま、しょうがないわよね。皆自分が可愛いんだから。それにこんな状況で助けに来る奴がいるとしたら、ただの馬鹿よ)
だが助けてほしいなどとは微塵も思っていない。
彼女は学園都市に7人しかいない超能力者。
その気になればこんな群れて強がってる雑魚共など一蹴できる。
だからどれだけ囲まれようが、最初からどうでもよかったのだ。
そろそろ鬱陶しくなってきたので、能力で追い払おうとした時、現れたのだ。
「まったくどこ行ってたんだよ」
不良の集団の中、たった1人で割り込んできた『馬鹿』が。
(うそ・・・いるんだ。こんなやつ)
「いやー、すいませんね連れが。ほら、行くぞ」
そう言って『この馬鹿』は手を伸ばしてきた。
どうやら知り合いのフリをしてここから抜け出す作戦なのだろう。
本来なら誰ともわからない人間など信用できないはずだった。
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