68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 06:59:49.01 ID:KUOKbPxC0
あれからどうしたかよく覚えていなかったが、いつの間にかどこかのベンチに座っていた。
「大丈夫か?」
「アンタ・・・」
上条は持っていた2本のジュースの片方を美琴に渡すと、彼女の横に座った。
「あのさ、超能力者って話、本当か?」
「・・・うん、ごめんね。隠してたみたいで・・・嫌いになった?」
「嫌いになんかなるわけないだろ。お礼って言ってゲームセンターに連れてきたのも、さっき俺を助けてくれたもの、御坂に変わりはないだろ?」
「・・・え?あれ・・・なんでだろ」
その言葉を聞いて自然と涙が溢れた。
嬉しかった。
超能力者でも、常盤台のエースでもなく、『御坂美琴』として見てくれる彼の存在が。
「ご、ごめん!俺なんか泣かすようなこと言ったか!?」
どうやら酷いことを言ってしまったのではないかと上条は慌てている。
「違う、なんかうれしくて・・・でも、どうしよう。」
「御坂・・・」
ぎゅっ、と上条は美琴を胸に抱き寄せた。
「泣き止むまで、このままでいろ」
その言葉はとても温かく、胸が高まるものだった。
そして今まで、心に潜んでいたものが何かを理解できた気がした。
555Res/242.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。