72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 07:05:29.48 ID:KUOKbPxC0
白井は美琴を能力の空間移動で寮まで連れ帰っていた。
「どうして邪魔をしたの?」
本当に恨めしそうに美琴は聞いた。
実は上条が美琴の隣に座ったあたりから見ていたのだ。
しかしすぐに声をかけなかったのは、ここ数日の美琴の様子がおかしかったのはあの男が原因ではないかと思ったからだ。
美琴自身は隠していたつもりでも、誰にでも分かるほどの変わりようだった。
だけどもそれを素直に言うつもりなど毛頭ない。
「お姉さまが誰とも分からぬ類人猿に騙されるの阻止しただけですの」
「アイツはそんな奴じゃ!―――」
本気で怒っている美琴の言葉を白井はだったら!と遮った。
美琴の気持ちは本物だとわかる。それほどにまであの男を信頼しているということも。
だからこそ、許せないものがあるのだ。
「あんな勢いだけでキスなどしようとせず、しっかりとお互いの気持ちを確かめなければ。それが『恋』というものではございませんか?」
「・・・・・・そう、よね」
どうやら美琴は納得してくれたようだ。
(・・・にしてもわかりませんわね。どうしてお姉さまはあんな冴えない殿方を?)
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