過去ログ - 美琴「まったく、遅いわよ」
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78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 22:30:42.76 ID:KUOKbPxC0

月曜日の放課後の教室にいるのは上条と土御門の2人だけだった。

「どうしたにゃー?カミやん」
「青髪は?」
「先に帰らせたぜい。どうして俺だけなんだにゃー?」
「・・・・・・誰かに相談できるとしたら、お前だけだと思ったからな」
「それは光栄だにゃー」


「で、話ってのは?」

いつものふざけているのとは違う、明らかに真剣な雰囲気だった。
普段、義妹やメイドが大好きと豪語する男だとは思えなかったが、もしかしたらこちらが本性なのかもしれない。
だからこそ、上条も悩みを打ち明けることができる。

「なあ土御門、人を好きになるって、どういうことなんだろうな」
「何があっても、たとえ自分の手を汚しても守りたいと思うこと。それが人を好きになるってことだと思うぜい」
「あいつさ、俺のこと好きだって言ったんだよ」
「この前の娘か?」
「ああ」
「カミやんはその娘のことをどう思ってるんだ?好きなのか?」
「・・・好きだよ」
「だったら付き合えばいいだけだぜい」

まったくもってその通りだが、上条は事情が違う。
そんなことで解決できているのなら最初から相談などしていない。

「俺が不幸なのは知ってるだろ?」
「カミやんの不幸は筋金入りだからにゃー」
「・・・お前だけに言うけどさ、幼稚園の頃、ただ俺が不幸だって理由だけで借金を持った男に追い掛け回されて包丁で刺された。その後はテレビで見世物だよ。そんな目に、あいつを合わせたくないんだよ」

嘘も誇張も何もない。真実だ。


「だから諦めるのか?」
「・・・・・・」

何も言えない上条を土御門は思いっきり殴り倒した。
殴られた上条にぶつかり、整理されていた椅子や机が散らばる。



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