過去ログ - 美琴「まったく、遅いわよ」
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84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 13:58:14.28 ID:c3trcynx0
昨日のようなことのままでは終わらせない。
もう一度告白しようと決めて待っていたのだが、上条が来ない。
諦めて帰ろうとしたその時、

「御坂!!」

待ち焦がれていた、上条の声がした。
走ってきたのか、息も絶え絶えだ。

「なん、とか追い、ついたな」
「なんでアンタ、まさか学校から走ってきたの!?」
「あ、あぁ、はし、れば、間に合うかと」

上条は呼吸を整えてから話を続けた。

「御坂、好きだ!」
「え!?」

突然の告白に美琴は戸惑ってしまっていた。

「い、いきなり・・・」
「でも俺は不幸だ。死にかけたこともあるほどだ、もしかしたらお前を巻き込むかもしれない。そんな俺でも、好きでいてくれるか?」
「・・・・・・」

美琴はそんなものくだらないと、そう思った。
巻き込まれる巻き込まれるなの問題ではない。
そんな『不幸如き』で諦めるほど、美琴の想いはちっぽけなものではないのだ。

「たとえアンタがどれだけ不幸でも、私はアンタのことを嫌いになったりしないから。アンタがあの日助けてに来てくれてとても嬉しかった。昨日アンタとたくさん遊んでとても楽しかった。出会ってたった数日だけど、私はアンタといられて幸せなの!!」
「御坂」

上条は優しく、美琴を抱きしめた。

「これは、その場の雰囲気なんかじゃねぇ。自分の意志だ」
「私もよ」

お互いの気持ちを知って、受け止めて、今度こそ、口づけをした。



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