過去ログ - ジョセフ「お前がディオ・ブランドーか」ディオ「そういう君は
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255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/29(日) 22:05:26.40 ID:J34/+Co00
 しばしの時が経ち、ジョジョとツェペリは近くの河原へ移動していた。
 スージーQはジョジョの説得に応じて既に病院へ戻っている―――途中何度も隠れて着いてきていたが、三度に渡りジョジョに看破され、渋々と帰路についていた。
 川の流れの中に立つツェペリの足元では、砕けた岩が蒸気を上げている。

ツェペリ「今見せたのが仙道―――『波紋』の力だ。ジョジョ……君は石仮面の力に対抗するため、この力を身に着けなければならない」

ジョセフ「拳を打ち付けたカエルには影響を与えず、その下にある岩のみを砕く……威力は凄まじく、それ以上に奇妙な力だ。だが、これが何故ディオや他のゾンビへの対抗手段につながる?」

ツェペリ「かつて私の父も仮面を被って吸血鬼と化し、日光を浴びて気化した……奴らは日光に弱いのだ」

ジョセフ(なーるほど。道理であれだけの生命力を持ちながら化け物達が繁栄してないわけだぜ。そしてディオが夜こそホームグラウンドと言っていたのも頷ける話だ)

ツェペリ「そして、特殊な呼吸によって血液から生み出す『波紋』のエネルギーの波は太陽の光の波と同じなのだ」

ジョセフ「つまり、その『波紋』とやらを叩きこんでやれば奴らは日光を浴びたように気化してしまうってことか」

ツェペリ「ジョジョ、君はこの『波紋』の力を習得しなければならない。ディオ・ブランドーは遠からず力を取り戻し、世界の帝王となるため動き出す。ディオが最初に狙うのは恐らく君だ」

ジョセフ「ケッ。世界の帝王……冗談としか思えねえ響きだが、あいつなら本気で目指しそうだからまったく始末に負えないぜ」

 ジョジョは拾い上げた小石を川に投げ込み、水面に生じた波紋をじっと見つめる。

ジョセフ「今度こそ、奴は俺自身の手で叩きのめす。その為の力をツェペリさん、アンタが授けてくれるってんなら願ったり叶ったりってもんだぜ」

ツェペリ(ほう……)

 ジョジョの瞳の中に漲る闘志を見出し、ツェペリは感嘆する。

ツェペリ(迷いのない、いい目をしている……流石、知恵と勇気のみで石仮面の力を退けただけはある)

ツェペリ「よし!! 修業はとても過酷なものとなる。だが君ならばそれも乗り越えられると信じているぞ、ジョジョ!!」

ジョセフ「え? 修業すんの?」

ツェペリ「え?」

ジョセフ「さっき俺の腹を殴った時みたいに、何か特別なツボとか押して力を引き出すとかじゃないの?」

ツェペリ「そんな都合のいいもんじゃあないぞ。さっきみたいに無理やり呼吸を調節してもそれは一時しのぎにしかならん。呼吸法を身につけるためには長く苦しい修行に耐えることが必要なのだ」

ジョセフ「オーーノォーー!! 痛ぇのは嫌だけどツレェのはもっと嫌いよ僕チャン!!」

ツェペリ(ヌ、ヌゥ……わからん。この若者、やはり運が良かっただけの馬鹿チンか……?)




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