102: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/17(火) 22:41:30.56 ID:KwFoDQjV0
いや、目下のところ、問題は別のところにあって。
能力者の反応が二つ。
学校から遠く離れたこの町はずれにおいて、二つ。
まだあたしが会ったことのない二人。
学校にいた能力者ではないはずだ。でなければ先回りされたことになる。屋敷の主が能力者だとしても、あと一人、どこかにいる。
どこにいる?
後輩「どうしました? 怖い顔して」
腕章「ちょっとね。気になることがあって」
後輩「なんですかなんですか、水臭いなぁ! わたしたちの仲じゃないですか!」
まぁ、いろいろとあるのよ。
そう言おうとしたとき、あたしの視界を真緑が横切っていった。
思わず振り向く。
緑色の髪の毛。緑色のパーカー。緑色のスカート。緑色のソックスに、緑色のスニーカー。サイドについている大きな花の髪飾りだけが、唯一煌びやかな色を主張していている。そんな、鮮やかな原色の緑を全身に身に纏った女がいた。
当然後輩も振り向いていて――こちらの反応に気付いたのか、その原色の女もまた振り向いた。
当然のように、緑色の口紅をしている。
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