103: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/17(火) 22:42:28.51 ID:KwFoDQjV0
溌剌としている、と思った。
猪突猛進のような溌剌さとは毛色の違う、この世の物事全てが最終的にはうまくいくと信じきっているような、どこまでも澄んでいる――澄みすぎている、気持ち悪いほどに。
だめだ、混乱している。
こっちを見るな。その澄んだ瞳であたしを見るな!
後輩「都市伝説……」
鮮烈な彩人。
彩人は後輩を見て、あたしを見て、にかっと笑った。
彩人「今日のおうし座は、二位」
後輩「は?」
彩人「金運、三ツ星。恋愛運、五つ星。健康運、五つ星」
後輩「先輩、この人なんか、おかしいです」
彩人「ラッキーアイテムはシュシュ。ラッキーカラーは緑色」
後輩「ね、先輩、先輩? 先輩!」
後輩があたしの手を引く。
邪魔だ、やめろ。早くあんたはどっかに行け。お願いだから。巻き添えになるから。そんなの嫌だから。
思っていても、口からは出ない。意識は全て彩人の一挙手一投足に向けられている。
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