50: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/30(金) 22:55:14.92 ID:UCOHuY5k0
さんざん馬鹿にしてくれたクラスメイトや教師や親や、その他もろもろ全て、私の前に傅くべきなのだ。
靴を差し出せば爪先を舐め、行く先に水たまりがあれば自らが寝そべり橋となる。そして、私のために生きていられたことを、今生の喜びと感じるような人間に作り替えてやろう。
笑いが零れるじゃない? 凡人の人生を歩むくらいなら、私の礎にでもなったほうが万倍マシってもんでしょ。
ムム「随分と派手にやってくれたものだね」
どこにいたのかムムがふわりと降り立つ。相変わらず表情が読めないやつだ。困った感じのことを言っていても、全然困った雰囲気を出していない。
ムムの眼前には積み上げられた死体がある。学校の誰かが能力者らしかったから、とりあえず全員殺してみたのだ。案外手間で、疲れたな。
大きく伸びをして目頭を指で押さえる。この能力は私にぴったりで気に入ってるんだけど、眼精疲労が欠点。あと、やっぱり机や椅子は格好悪い。もっと似合う何か――例えば煌びやかなナイフとか漆黒の針とかじゃないと。
黒マント「貴様がやれ。それくらいは責任の範疇だろう?」
ムム「宇宙人遣いが荒いなぁ」
黒マント「相互利益と言えど、こちらは手伝う立場ぞ。構わんだろう」
ムム「まったく。あんまり頼られても困るよ」
黒マント「能力を我に寄越したのは貴様だ」
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