53: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/30(金) 22:56:51.39 ID:UCOHuY5k0
黒マント「どうせ骨格も性根も歪み切ってるんだから」
口に出た言葉は二人には聞こえなかったみたいだ。けど、関係なしに近づいてくる。下品な大股で。
不良A「サボりなの? うは、悪ぅい!」
不良B「それとも、なに、なんだっけ。アレ」
不良A「あぁ、アレ?」
不良B「そそ。アレアレ」
頭の悪い会話してるんじゃねーぞブタが。
ブタは汚い言葉を吐き続け、最終的に言った。
不良「「オタク趣味!?」」
そうしてまた下品な声でぎゃはぎゃはと笑う。
私の髪の毛――白銀のウィッグを掴み、地面に投げ捨てる。白銀の毛髪が地面に散らばって、まるで蜘蛛の巣みたいにも見えた。
天パ気味の髪の毛が露わになって、私はなんとなく、別に全然意味はないんだけど、体を縮こまらせて視線を逸らす。その先には刃物屋「ふじよし」。
不良A「なになに、その反抗的な目ェ」
不良B「っていうか、金くんね?」
不良A「ウチらマジ最近金なくてさぁ」
不良B「ね、いいじゃん。友達でしょー、銀島ちゃぁん」
私があまり反応を返さないことをどう思ったのだろう。二人はさらに近づいてきて、両側から挟み込むように顔を覗き込んでくる。
不良A「最近付き合い悪くない?」
不良B「あんたが真人間になれるよう、ウチらが手伝ってやってんじゃん」
不良A「そーそー。友達料金ってやつでさぁ」
不良B「金がねぇならウリでもやって金稼いで来いや!」
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