過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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7: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:28:29.21 ID:rlBAIpqg0

 機嫌を損ねるかと思いきや、案外ぬいぐるみは平気そうな顔をしていました。そもそもこのぬいぐるみ、張り付いたような笑顔を浮かべるばかりで、表情変化が全くないんですが。

ムム「いや、気持ちはわかるよ。いきなり殺し合いだとか言われて参加するはずもない。けど、賞品のことを聞いたら、ちょっとは考えてくれるんじゃないかな」

少女「賞品?」

 なかなか食指を働かせる言葉です。

ムム「なにもきみたちにただ働きしてもらおうってんじゃないよ。優勝者には、与えられた能力を継続して使える権利と、なんでも好きなことを叶えてもらえる権利が与えられるんだ」

少女「能力?」

 今度はうさんくさい言葉が飛び出してきました。このぬいぐるみ、もっと手順を踏んで説明できないんでしょうか。愚図め。

ムム「殺し合いっても包丁とかでやるわけじゃない。ま、そういう方法もできるけどね」

ムム「メインはきみたちの生き様だよ」

少女「生き様?」

 さっきから私、鸚鵡返ししかしてない気がします。でも仕方がありません。このぬいぐるみ、トチ狂ったことしか喋らないんですから。

ムム「概略はこうさ。生物には大なり小なり生き様ってのがあるだろう? ボクたちは独自の技術として、その『生き様』を能力として抽出する技術を持っている」

ムム「きみたちにはそれを武器として戦ってもらう。で、優勝した暁には、その能力はきみに定着させてあげるし、それとは別に願い事をなんでもひとつ叶えてあげよう」



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