過去ログ - 魔法使い「私は、……死神なんだ」
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228:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2014/02/09(日) 22:04:35.78 ID:l9n6tkNo0
大竜「説明が終わったところで、人間、改めて言おう。娘を出せ」

勇者「魔法使いが……、あー……」

カリン「ユウシャ? ドウシタノ?」

勇者「さっきの話を思い返すと、知らなかったとはいえ、魔人……魔法使い? に色々ひどいこと言っちゃったなあって思っ
て……」

カリン「カリン、マホウツカイガ魔人ダッテ、言ッテイイノカナッテ、困ッタヨ」

勇者「うん……、ごめん」

大竜「それはそれとして、だ。あの娘はどこにいる?」

勇者「なんで魔法使いを探してるんだ?」

大竜「契約を思い出させなければならない」

勇者「魔法使いを傷つけたりしない?」

大竜「するものか。あの娘はこの村になくてはならない存在だ。契約を思い出させ、二度とこの村から出ないよう、十分言い聞かせなければ……」

勇者「待って、魔法使いは僕らと一緒に、魔王を退治するんだ」

大竜「そんなことが許される訳がない!」

勇者「今は村人もいないだろう? 今の話だと村人がいなくちゃ、魔法使いは力を発揮できないはずじゃないか」

大竜「結界を守るだけならば、魔人と土地の力があれば充分だ」

勇者「でも、魔法使いは自分からこの村を出たんだ。それに、村の人は魔法使いを……嫌ってた」

大竜「あの娘は自分の使命を分かっていなかったんだ。今度こそは……」

勇者「駄目だ」

大竜「これは人間と魔人との、何世代にもわたる契約だ。他所の人間が口出しできる問題ではない」

勇者「魔法使いは、自分で村を出ることを選んだんだ。村人もいない今は、魔法使いの意思が第一じゃないのか?」

大竜「一人の娘の意思で村を、ひいては世界を危険に晒すわけにはいかない」


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