過去ログ - 魔法使い「私は、……死神なんだ」
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230:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2014/02/09(日) 22:07:40.43 ID:l9n6tkNo0
勇者「……そうだ」
大竜「ん?」
勇者「一つ聞きたいんだけど、魔法使い……魔人が、人を……生贄にする時って、関わりの深い人から選ばれるんだよね」
大竜「ああ。魔人と血縁を持っていたり、親しくしていたりすれば、先に生贄にされる。……これも魔人が疎まれる原因か」
勇者「そうか……。あの、今いない僕の仲間は、魔法使いが魔物を倒した時に……えっと」
大竜「ああ、生贄となったか」
勇者「そう……。うん、でも僕とカリンは無事だったんだ。あの、もしかしてだけど……、僕、魔法使いに嫌われてるのかな……?」
大竜「ああ、そうかもしれない」
勇者「……そ、そう……か」
カリン「ソンナコトナイ! マホウツカイハ、ユウシャヲ嫌ッタリシナイヨ!」
大竜「お前は本当に優しいな、子竜。……子竜を悲しませるのも嫌だし、もう一つの可能性を教えてやろう」
勇者「え?」
大竜「契約により、証人である竜族は魔人の生贄とならない。子竜はこれだな。次に、魔人は見た目は人間に近いが、性質は魔物に近い。
もしお前が強力な魔除けを持っているなら、おそらくはそれで生贄となるのを逃れたのだろう」
勇者「魔除け……。もしかして、稲妻の剣かな……」
大竜「そうか、おそらくはそれだろうな」
勇者「そっか……」ホッ
大竜「なんだ? ……娘に嫌われているのではと心配だったか」
勇者「うん……」
大竜「娘と結婚するつもりなら、お前もこの村に永住する必要があるぞ、人間」
勇者「そ、そんなことは考えてないよ!」
大竜「そうか。あの娘はお前にはもったいないからな」
勇者「う、はい……」
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