過去ログ - 魔法使い「私は、……死神なんだ」
1- 20
99:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2013/09/25(水) 01:32:58.53 ID:aczDSLC90
剣士「で、魔法使いちゃん。食べながらでいいから聞いてくれるかな」

魔法使い「うん、何を?」

剣士「ただの独り言。聞き流してくれていいよ」

魔法使い「え? ……うん」

剣士「あいつは……、勇者はさ、優しいんだよ」

魔法使い「そうだね、本当に」

剣士「優しすぎてさ……、怖いんだよ。本当にあんなんで魔王が倒せるのか」

魔法使い「大丈夫だよ、きっと。勇者もみんなも、すごく強いもん。ね?」

剣士「勇者は確かに強いよ。ただ、人や味方や……、自分に甘すぎる」

魔法使い「それって……、いいことじゃないの?」

剣士「……勇者にとっては、ね。これから先、もしも味方と敵が逆転するようなことがあれば、きっと勇者は、負ける」

魔法使い「味方と、敵が……。……ねえ、剣士」

剣士「どうしたの、泣きそうな顔して?」

魔法使い「剣士、魔王の方に行っちゃったりしないよね……?」

剣士「……ハハ、まさか。オレは最後まで勇者と一緒にいるよ。ただオレは、もしもの時が来れば、誰であろうと剣を向ける。ためらったりなんてしない」

魔法使い「剣士……」

剣士「ごめん、怖がらせちゃったね。ダメだなあ、剣ばかり振ってると考え方が物騒になって」

魔法使い「剣士、私……」

剣士「なあに?」

魔法使い「……あの……、ごめん、なんでもない」

剣士「ん、わかった。……勇者はさ、いいヤツだよ。ホントに」

魔法使い「うん、知ってる」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
247Res/175.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice