過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part 6
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789: ◆6osdZ663So[sage saga]
2013/09/11(水) 15:37:47.97 ID:dS1w28P/o


先頭には一体の犬頭、帰ってこない仲間の匂いを辿り、

彼が歩いたであろうルートを追跡する。

そのすぐ後ろを聖來を乗せた大戌が、さらにその後ろを幾体かの妖怪が付いていく。


犬頭壱「・・・・・・姫様、どうやら我らの仲間は、大きな力を持つ何者かと遭遇したようです。」

走りながらも、先頭を行く犬頭は聖來に報告を欠かさない。

聖來「大きな力を持つ、ね。あの公園で見かけた人たちみたいな?」

聖來はあの時公園で見かけた女の子たちを思い出す。

個性溢れる面々であったが、その誰もが強力な力の気配を感じさせる者ばかりであった。

犬頭参「あの公園の集いは怖かったワン。」

犬頭弐「一体何をどうすればあのような集まりができてしまうのやら。」

犬頭壱「この先に居る者からは、あの場に居た狐や退治屋ほどまでの力は感じません。」

犬頭壱「ですが、それでも強力な妖気に近い何かを感じる相手でございます。」

聖來「それは危険な相手?」

犬頭壱「ええ、間違いなく。これまで遭遇した悪行妖怪の中でも特に危険な相手でございましょう。」

犬頭壱「なにしろ濃すぎる血の匂いがぷんぷんと致します。」

犬頭壱「よほど血に塗れた世界を生きてきた怪物と思われます。」

聖來「・・・・・・なるほど、危険だね。」

血に塗れた怪物、

この先に居るのは、脅かしたり、通せん坊したりと言った、可愛げのある悪戯妖怪の類ではなく

直接的な殺傷能力に長けた、正真正銘の怪奇だと言う事だ。

犬頭壱「気配が近くなって参りました。」

聖來「戦闘になった場合は、サポートよろしくね。」

犬頭弐「了解であります。姫様から授かった『月灯』の分身。我らも使いこなしてみせましょう。」

犬頭参「『月灯』の真の戦術を見せつけるんだワンっ!」

聖來「うん、頼りにしてるよっ!」

目前の戦闘に備える聖來達。


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