過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part 6
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◆6osdZ663So
[sage saga]
2013/09/23(月) 15:07:24.61 ID:I7S9kHsDo
――
キヨミ「うぐっ・・・・・・・。」
聖來「これで終わりかな?」
地上に降り立った聖來は、膝を付くキヨミを見下ろしながら言った。
吸血鬼達の身体には何本もの『白銀の剣』が突き刺さっている。
先ほどの剣の雨で、鎧の破壊された部分を狙い、鎧が再生する前に突き刺したのだ。
さしもの吸血鬼と言えど、銀の剣で身体を貫かれては、肉体を癒すことが出来ない。
聖來「とは言え、吸血鬼の急所、心臓にも頭蓋にも突き刺してはいないし。」
聖來「鎧の再生機能に影響は無いみたいだから、時間さえ掛ければ回復できるよね。」
そう言いながら、彼女は地面に落ちていた『なまくら刀』を拾い、その幻想を砕いた。
内側からは本物の『紅月の剣』が現れる。
そしてその切っ先をキヨミの眼前に向ける。
キヨミ「ぐっ・・・・・・!」
聖來「さて、いくら再生する鎧でも、吸収しちゃえば問題ないのかな。」
周囲の妖怪達もまた、聖來と同じ様に『紅月の剣』を拾い、
それぞれ吸血鬼達に向けている。
剣は奪われた、盾も使えない、鎧は貫かれ、『白銀の剣』がその身体に突き刺さっている。
とてもじゃないが、すぐに抵抗できる状態ではない。
キヨミ「ぐ・・・・・・うぐぐぐ。」
聖來「さて、これが最後の交渉。」
聖來「帰ってくれないかな?」
聖來「今日のところはそうしてくれたら、この剣は返すよ。」
奪った剣を交渉材料に、聖來は説得を試みる。
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