過去ログ - 席替えは時として、突然に新たな道を作る。
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 21:25:27.23 ID:L1PDxPDc0
教室に戻ると川崎は既に席に座っていた。
「川崎・・・その・・・弁当美味かった。ありがとな。弁当箱は洗って返すから。」
「いや、洗わなくて良い。」
「え、いや。でも悪いし。」
「良いから!」
そう言って川崎は俺から弁当箱を奪った。
「わ、わりい・・・。」
「つ、作りすぎたら・・・また持ってくるから・・・。」
「あ、ならもう少し量を増やしてくれ。」
次もあるなら言っておこう。貰う側なのに図々しいかもしれないが6限で腹減って死にそうになるよりマシだ。
弁当もらっておいて自分でパンとか買うのは何か嫌だし。
「え、足りなかったの?」
「ああ。育ち盛りの男子の弁当はもう少し量があっても良い。それに美味かったからな。たくさん食える。」
「わ、わかった・・・。なら明日からはもう少し量を増やすよ。」
「ああ、よろしく頼む。」
翌日、川崎が持ってきた弁当は昨日の1.5倍ほどの量だった。
そして川崎は学校のある月曜〜金曜の5日間のうち3日か4日は俺に弁当を持ってくるようになっていた。
作りすぎたら持ってくるんじゃないのかよ。どれだけ作りすぎてるんだよ。なんてことは言えなかった。
弁当のない日は川崎も購買で何か買っていたところを見ると弁当を持ってくる日は確実に俺の分がある。
弁当もらってばっかりで何か悪いから金払おうかと思ったら見事に却下された。
そして俺は川崎が弁当をくれる日は奉仕部の部室で雪ノ下と昼食を摂っていた。



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