過去ログ - 席替えは時として、突然に新たな道を作る。
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/20(火) 19:46:31.53 ID:w+Qvef500
10分程経ったろうか、人間観察にも飽き始めたところ、急に右耳のイヤホンが外された。
思わず右側を見るとそこにいたのは川崎だった。
「悪い。待った?」
「俺が早く来ただけだ・・・だから・・・」
俺は川崎に違和感を覚えた。
何かが違う。川崎だけど俺の知っている川崎じゃない。
「なんだよ・・・人の事ジロジロ見て・・・。」
その時俺は気付いた。違和感の正体に。
「お前・・・今日は髪下ろしてるんだな。あと化粧もいつもと違うな。」
いつもはポニーテールの川崎だが今日は髪を下ろしている。
しかし、これが見事に似合っている。
そして柔らかい印象を受ける化粧のおかげでいつもの不良っぽいイメージが緩和されている。
こうして見ると川崎って結構かわいいんだな。いつもこうしてれば良いのに。
「よ、よくわかるな・・・」
「いや、毎日隣の席にいるんだし、わかるだろ。」
「そ、そう・・・。」
「あと・・・その・・・なんつーか、似合ってる。」
「なっ・・・!?・・・あ、ありがと・・・。あんたは・・・いつもと変わらないね。」
「まあ、俺は髪型変えるとか化粧とかできないし。」
「じゃ、じゃあ今度、私がやってやるよ。うまくできるかはわからないけど。」
「い、いいよ別に・・・ほら、服見るんだろ、行こうぜ。」
そう言って俺は歩き出す。
「あ、ちょっと!」
川崎も追いかけてくる。
「ほらほら、置いてくぞ。」



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