過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:18:54.26 ID:BX4MDBAAO
〜14〜

アンジェレネ「なっ、何が起きたんですか?みんな、返事を!」

時同じくして、処刑塔に詰めていたアニェーゼ部隊々員アンジェレネはアド・ヴインキュラ礼拝堂に居た。
先の爆撃により礼拝堂は屋根ごと吹き飛ばされ、今も隊員の半数以上が爆死ないし圧死の憂き目にあった。
天守閣に当たるホワイト・タワーは半ばで手折られ、ミドル・タワー、ベル・タワーは木っ端微塵である。
トレイターズ・ゲイトは破壊され、セント・トーマス・タワーは倒壊、ソルト・タワーは全壊。更には――
ブラッディー・タワーは炎上し、クイーンズ・ハウスは焼失し、ビーチャム・タワーセント・ピーター……
魔術的要素で固められた難攻不落の要塞はここに落城した。超音速ステルス爆撃機と言う破城槌によって。

アンジェレネ「(シスター・アニェーゼ、シスター・ルチア)」

???「唖然。まだ息がある者がいるとは。ならば問おうか?」

アンジェレネ「だっ、誰ですか貴方は!名乗りを上げなさい!」

石の下の団子虫のように這い、蛞蝓のように蹲う他無い隊員達に呼び掛けるも、帰って来るのは呻き声。
そんな中であった。未だ着弾の衝撃に三半規管をやられ、立ち上がる事さえ出来ないアンジェレネに――
呼び掛けて来る涼しげな声音の青年。だが声色にこちらの身を案じる響きは無く、むしろ重々しかった。

???「名前は失った。いいや、一度貴様達より奪われたと言うべきか。しかしそんな事はどうでも良い」

アンジェレネ「!?」

???「蓋然。御坂美琴はこの礼拝堂の下だな。改めてさせて」

シスターA「アンジェレネ様から離れなさい!両手を上げて!」

シスターB「ご無事ですかアンジェレネ様!さあ、今すぐに!」

シスターC「所属を名乗りなさい!貴方の信ずる神の名は!?」

青年がアンジェレネに尋ねるや否や数名のシスター達が立ち上がりその手にはメイス、サーベル、短剣。
火の手を映し出すほど磨き抜いた刃紋と、円陣を組むようにジリジリと距離を詰めて来る彼女達に対し。

???「喟然。私も嘗ては君達と同じ神を信じていた。“異端”とはされていたが。ならば答えよう……」

アンジェレネ「(十字教、異端宗派、まさか、この人は!?)」

???「Honos628(我が名誉は世界のために)」

名乗りを上げたのだ。いま一つは魔法名を。残るもう一つは――




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