過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:22:11.36 ID:BX4MDBAAO
〜15〜

アウレオルス「暗器銃!バリスタ!バズーカ!レーザー砲!ガトリング砲を錬成せよ!数は二百!標的が息絶えるまで放て!」

アンジェレネ「うわああああああああああああああああああ!」

次の瞬間、アウレオルスを中心に展開された暗器銃から弾丸が放たれ、シスターの一人が蜂の巣にされた。
更に据え置き式大型弩砲から放たれた矢がアンジェレネの下半身を置き去りに上半身を壁面に縫い付ける。
加えて戦車をも破壊するバズーカが襲い掛かってアニェーゼ部隊を吹き飛ばし、ガトリング砲で蹂躙する。
最後には学園都市でも見受けられたレーザー砲が、礼拝堂を床と言わず壁と言わず天井と言わず撫で切る。

白井「っ」

呼ばれるまで出て来るなと言われ、城壁に沿って植えられた茂みに身を潜めていた白井にもそれが窺えた。

白井「ッ」

戦いの神髄とは反撃を、闘いの心髄とは反射を、戰いの真髄とは反応すら許さぬワンサイドゲームにある。
それは歯を食い縛り手を握り締める白井にもわかっている。これは『戦闘』ではなく『戦争』なのだから。

アウレオルス「渙然。こっちだ白井黒子。御坂美琴はこの下だ」

瓦礫と肉片、鉄骨と骨片、聖水と鮮血をぶちまけた礼拝堂の床面より、隠し階段をアウレオルスは指差す。
わかっている。少なくとも、アウレオルスでなければ二百人近い武装集団を撃退する事など不可能だった。
誰一人傷つけず、殺さず、死なせずに済ませようなどと言う奇麗事が通るのは学園都市の中でしかないと。

白井「ごめんなさい、どうしても、ありがとうと言えませんの」

アウレオルス「瞭然。礼など要らん。さあテレポートしてくれ」

そして白井がアウレオルスの手を取り、地下牢へとテレポートする。するとそこには広がっていたのは――
奈落を思わせる縦穴とそれに連なる螺旋階段。女王陛下の宮殿にして要塞と言われたロンドン塔の暗黒面。

白井「(軽く見積もっても百メートルは下らない深さですの)」

アウレオルス「――御坂美琴はこの最深部にいる。先を急ごう」

『鍼さえ使わず』に黄金錬成でランタンを作り出し、アウレオルスが先導し白井は螺旋階段を下って行く。
その背中を見下ろしながら白井は思うのだ。この青年は何の為に御坂を救おうとし、自分を助けるのかと。

白井「(……今はお姉様の事だけ考えましょう。全ては――)」

全ての答えは、御坂を取り戻し、生きて此処を出てからだと――




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