過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:27:22.95 ID:BX4MDBAAO
〜19〜

白井「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」

五和「七教七刃!」

『空間移動』の演算を恣意的に暴走させ、制御を意図的に放棄する事で生み出す、大嵐を呼ぶ人魚の魔歌。
逆巻く水脈、渦巻く土砂、視神経が焼け付き、脳血管が焦げ付き、それでも白井は御坂を抱き締め続ける。
五和が放つ鋼糸さえ飲み込み、建宮が振るう衝撃波をも呑み込み、力尽きるまで、命尽きるまで白井は――

御坂を守ると足掻き続け、美琴を護るともがき続け、建宮達に向かって金属矢を鳳仙花の種子のように――
投擲するも浦上と野母崎の剣戟に撃ち落とされ、代わって香焼の短剣が御坂を庇う左手の平を刺し貫いた。

白井「しまっ……」

諫早「押し通る!」

その苦痛が大嵐の勢いを僅かながら弱めたと見るや否や、諫早のメイスが白井の身体を横殴りに薙ぎ払い。

牛深「悪く思うなよ」

斧を振り下ろさんと迫り来る牛深を前に、能力の暴走によって舞い上げられた水の手が雫となって落ち……
スローモーションで降り注ぐ一滴にまで、今際の際を迎えた自分の顔が映るのを見、白井は死を覚悟し――

〜19.5〜

「――黒子お゛お゛お゛お゛お゛おおおおおぉぉぉぉぉ!!!」

白井「!?」

白井は見た。奈落の底から見上げた天蓋がミサイルによって吹き飛ばされ、生み出された太陽の中を――
黒点に住まうとされる大鴉のような爆撃機が不死鳥のように燃え盛りながら縦穴へ突っ込んで来るのを。
『黒子』。腕の中の物言わぬ御坂を除いては、自分を呼び捨てに出来る人間などたった一人しかいない。

牛深「なっ!?」

その瞬間、牛深は爆撃機の鼻面に押し潰され水飛沫に代わって血飛沫が舞い、落下による衝撃を受け――
建宮達が吹き飛ばされ、白井達が放り出され、代わって爆撃機から氷片を振り撒いて少女が飛び出した。

「――何で貴女がここにいるのよ黒子。私に一言も無しに……」

白井「……それはこっちの台詞ですわ。貴女こそどうして――」

この暗闇を照らす火炎よりも赤い二つ結びと紅い眼差しと朱いチョーカー。それは白井が彼女に送った物。
その彼女が軍用懐中電灯を右手で構え白井を守るように左手で遮る。嘗て殺し合い、今は愛し合う『恋人』

結標「――それこそ“神のみぞ知る”ってやつでしょう?黒子」

コールサイン『フランキスカ3』、結標淡希が舞い降りたのだ。




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