過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 22:40:47.15 ID:BX4MDBAAO
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御坂「例え世界を滅ぼしてでも、私は神浄討魔(あいつ)じゃなくて上条当麻(アイツ)を取り戻したい」

白井が呼び掛けても、結標が話し掛けても、海原が語り掛けても、一方通行が吐き掛けても、何をしても。

御坂「だけど黒子は関係ない。今すぐ能力を解除して“操祈”」

物言わず、心を閉ざしていた御坂が食蜂に意を迎えたのは彼女だけが御坂の望みを理解していたからだ。

御坂「黒子は巻き込ませない。罪を背負うのは私だけで良いわ」

御坂が欲しかったのは癒やしでも励ましでもない。共に残酷な神が支配するこの醜くも美しい世界に――
復讎する叛逆者。世界を滅ぼしても、神を殺しても、同じ男を愛した女だからこそ交わせる血讐の契り。

食蜂「……――わかったわぁ。元々、万が一の時の為の保険力だったしぃ。アウレオルス、お疲れ様ぁ」

アウレオルス「晏然。The Fables of the Bees(蜂の寓話)などと名乗らされていた時からを思えばな」

御坂「ねえ操祈、何であの時の運転手が?一体いつからなの?」

食蜂「入国してから。上条さんの記憶を蘇らせる為にぃ、同じように魔術力で記憶を失った人間を――」

御坂「本番前の練習用にって事ね。なら、あいつの時は何で?」

爆撃機を黄金錬成で破壊し、一方通行達が追って来れないようにしたアウレオルスを見、御坂が訝しむ。
そして食蜂も答える。上条を治療する前に似たような症例の被験者を見ておきたかったからだと。だが。

食蜂「アウレオルスとは違って上条さんは二度の記憶破壊を受けていたわぁ。もう彼の脳はボロボロよ」

御坂「具体的には」

食蜂「――三ヶ月前から考えて、そろそろ月単位で記憶が失われ、更に半年ほどで脳死力を迎えるわぁ」

御坂「そう。じゃあインデックスとの子供が産まれても自分が父親だってわかんないわね。いい気味よ」

海原「御坂さん!」

暗黒面に堕ちた御坂に海原は脊髄を刺し貫かれた為上半身だけで手を伸ばすが、彼女は一瞥もくれない。
その代わり洗脳を解かれて操り人形の糸が切れたように崩れ落ちる白井の頬にキスし、アウレオルスが。

御坂「さようなら」

作り上げた爆撃機に乗り込み、御坂は夜空の彼方へ飛び去った。




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