過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 23:04:10.03 ID:BX4MDBAAO
〜76〜

白井「これが、わたくし達の住んでいた学園都市だなんて……」

結標「まさにグラウンド・ゼロね。神裂さん、ちょっと良い?」

神裂「何でしょう?」

結標「今更こんな事言いたくないけど、そんな状態の上条君を連れて来て本当に役に立つの?だって……」

学園都市を切り分けるように倒されたエンデュミオンに、地形を丘陵に変えたラジオゾンデ要塞落下地点。
駆動鎧、機関銃、ロケットランチャー、手榴弾と言った武装が積み上げられた滅びの丘に咲く処女雪の花。
その余りの惨状に白井が眉間に皺を寄せつつも辺りを見渡す中、結標が改めて上条を見、神裂へ振り向く。
神裂もまた結標の言わんとする所はわかる。果たしてこんな状態の上条がものの役に立つのかと。しかし。

神裂「この結界がある限り私は魔術が使えません。なので“怒りの日”の術式を解くには彼の幻想殺しが」

結標「唯一の解除方法って訳ね。けど彼にそれが理解出来る?」

神裂「出来ます。“その幻想をぶち殺して下さい”と呼び掛けたならば。それだけはまだ覚えていますよ」

神浄「あーあ、あー」

神裂が上条を見つめる眼差しに込められたものを見て結標は聞くんじゃなかったと少しばかり悔やまれた。
そんな二人を尻目に白井は考える。御坂達は果たしてどこにいるのか?同時に彼女達を見つけ出そうと――
結標に送り込まれた軍隊や調査団はどうなったのか?この一面の銀世界のどこかに埋もれているのかとも。

白井「誰ですの!?」

結標「どうしたの?」

白井「今、人影が!」

白井の視界に何かが横切った。降り注ぐ雪に遮られたが確かに人影だった。そこで白井が呼び掛けんと――

結標「あれは何!?」

した所で、学園都市を取り囲むAIM拡散力場が赤黒く変色し、銀世界が鮮血をぶちまけたように変化する。
そして爆心地に力場の球体が表れ、卵子を目指す精子のようにAIM拡散力場が収束し、『破水』して行く。

AIMバースト「オギャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」

木山春生の時とは訳が違う、180万人のAIM拡散力場を受けて誕生したおぞましき胎児が産声を上げた。




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