過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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[saga]
2013/08/17(土) 23:07:29.89 ID:BX4MDBAAO
〜78〜
食蜂「イギリスでもそうだったけどぉ、私は貴女だけは過小評価力しないわぁ。“聖人”神裂火織さん?」
胎児が『量子変速』でグラウンド・ゼロに転がるアルミを含んだ金属を起爆させ、屍山が宙に舞い上がる。
同時に血河も噴き上がり、降り注ぐ血の雨を目隠しに削板軍覇の『謎の衝撃』が神裂と上条を吹き飛ばす。
その様子をモニタリングする食蜂にとって、魔術が使えなくても左足が無くとも神裂は天敵と言って良い。
食蜂「私が怖いのはぁ、戦略も戦術も、謀略も暴力も通じない、貴女みたいな本物の兵(つわもの)なの」
更なる追撃を防ぐ為に白井が右側、結標が左側にテレポートを繰り返して胎児の注意を引きつける間も――
神裂は七天七刀を杖に右足一本で立ち上がり、二人が囮になる事で生まれた隙を見逃さずに飛びかかった。
上条を抱えたまま兜割りをコアに放つも『未元物質』の防壁に弾き返される。だが神裂はそれさえ囮にし。
食蜂「だからこそぉ」
一点突破でコアは砕けない。ならばどうするか?答えは一つ。胎児を丸ごと吹き飛ばすしかない。だが――
虚数学区の結界の中では魔術は使えない。だからこそ彼女は上条を連れて来ざるを得なかったのだ。そして
神裂『神浄討魔!“そのふざけた幻想をぶち殺して”下さい!』
食蜂「貴女の負け☆」
〜78.5〜
神裂「神浄討魔!“そのふざけた幻想をぶち殺して”下さい!」
上条「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」
白井「これが!!?」
結標「上条君の力!」
神裂の呼び掛けにより、上条の『竜王の顎』が消失し、無色透明な力場がグラウンド・ゼロ全体に迸る。
神上(La Persona superiore a Dio)の黒き光と白き光。御坂の零距離レールガンさえ食い止めた力が。
AIMバースト「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」
周囲一帯のありとあらゆる異能の力を掻き消し、それは数十メートルもの巨躯を誇る胎児も例外ではない。
中絶手術のようにに三角錐のコアを宿した頭部から引き千切られ、捻り潰され、泣き叫び、崩壊して行く。
その有り様に白井は目を背け、結標は目を瞑り、神裂は目を開く。せめて、安らかな死を願うようにして。
白井「――やりましたの?」
神裂「……ええ。もう……」
上条を下ろし、七天七刀を杖代わりに胎児を看取らんと歩んで。
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