過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 23:14:36.60 ID:BX4MDBAAO
〜83〜

結標「下がってて!」

炸裂する手榴弾が生み出す爆風が土煙を押し流すより早く、結標が座標移動でグラウンド・ゼロに存在する

結標「当たれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

ロケットランチャー、対戦車砲、アンチマテリアルライフルが次々と引き寄せ片っ端からトリガーを引く。
土煙の中の御坂へ砲弾が雨と、銃弾が霰と降り注ぎ武器の墓場であった滅びの丘が火薬庫に様変わりする。
流れ弾が墜落していたヘリに引火し爆発、結標が座標移動でぶつけた軽自動車が発火し炎上、駄目押しに。

結標「食らいなさい」

結標が放った攻撃、それは座標移動で質量を『持って来る』のではなく質量を『持って行く』空間攻撃だ。
最大重量1250キロを上限に、土砂も瓦礫も人体も物体も座標を指定せず片っ端から飛ばす無差別攻撃。
加えて駆動鎧に搭載されていた榴弾を火柱に座標移動させての飽和攻撃、絨毯爆撃で一気に吹き飛ばした。

白井「(お姉様!)」

白井が眠りに就いていた半年間、地獄と化した世界で身に付けたであろう結標の新たな戦い方はまさに――
レベル5級と言えるだろう。如何に御坂と言えど一溜まりもないはず。そう白井が浮かべた沈痛な表情は。

結標「ぼさぼさしない!早く上条君を追い掛けるのよ!黒子!」

白井「!」

結標「あの“御坂美琴”がこの程度で死ぬくらいなら苦労しな」

煙幕を切り裂き、面を割らんとする飛来する片翼から白井を突き飛ばした結標の胸元から迸る血で贖われた

結標「――あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」

白井「淡希さん!?」

御坂「あんたは間違ってないわ結標淡希。今のが白井さんを逃がせる最初で最後のチャンスだったものね」

硝煙が晴れて行く。そこには数百から数千もの弾雨を全て片翼で叩き落とした無傷の御坂と無数の空薬莢。
そう、結標が総攻撃したのは御坂を葬る為ではなく白井を逃がす為の時間稼ぎ。何故か?勝てないからだ。

御坂「平和ボケも良いところね白井さん。あんたは戦う覚悟は出来てても殺す覚悟が出来てない。全くね」

御坂は『不殺』の枷を填めたまま必要悪の教会を幾度も退けて来た。だがもしその枷を外して戦ったなら?
レベル5が殺すつもりはなくとも、第三位が『死んでも仕方がない』つもりで襲い掛かって来たとしたら?

白井「――――――」

殺されるに決まっている。他の何でもなく、他の誰でもなく――




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