過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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[saga]
2013/08/17(土) 23:21:02.48 ID:BX4MDBAAO
〜87〜
結標「――――――」
息絶えた御坂と、事切れた白井を前にして、結標は暫し茫然自失に陥っていた。まるで生ける屍のように。
その間に学園都市を覆っていた虚数学区の結界が消え、双樹の魔法陣が光り輝いても微動だにしなかった。
暗雲を切り裂いて勝利を意味する弓を持った白馬の騎士が降臨し、世界中に向かって火の矢を放って行く。
同じく戦争を意味する剣を持った赤馬の騎士が、飢餓を意味する天秤を持った黒馬の騎士が進撃して行く。
最後に死を意味する青ざめた馬の騎士が、未知の病原菌を放射線塗れの大気に振り撒き、人々を駆逐する。
アレイスターが残して行った負の遺産、『怒りの日』の始まりの儀式が黙示録の四騎士によって行われる。
結標「……もう嫌よ」
手中の白井の死に顔に結標の涙が落ちる。誰がこの絶望に抗えよう。誰がこの破滅から逃れようと言うのだ。
結標「もうこんな世界嫌よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
どれだけ人間を憎めばこんな事が出来る?どれだけ世界を呪えばこんな事が出来る?答えられる者はいない。
今や全ての人間は、絶望という名の津波に飲み込まれる木の葉の如く、破滅という低きに流されるばかり――
〜87.5〜
アウレオルス「(唖然。何という巧緻極まりない術式だろう)」
アレイスターの負の遺産を彼が用いていた衝撃の杖で操るアウレオルスは同じ魔術師として驚嘆していた。
世界中に吹き荒れる四騎士の裁きに、核戦争を生き延びた人々が衣服を血に染めながら拳を振り上げるも。
アウレオルス「(これですらプランの予備に過ぎないなどと)」
世界を叩き割るような大地震が、世界を飲み込むような大津波が、人々の雄叫びを沈黙の祈りへと変える。
第一のラッパが吹かれ、地上と森林の三分の一が灰燼に帰し、第二のラッパが吹かれ、海が血に染まった。
第三のと第四のラッパは既に吹かれている。核というニガヨモギが、太陽も月も星も覆い隠してしまった。
第五のラッパが吹かれ、全ての食料と資源が蝗に食い荒らされ、第六のラッパが吹かれ、天使が再臨する。
アウレオルス「(慄然。その全てを掌握し、計画を実行に推し進めたのが、たった14歳の少女などと)」
シャットアウラすら顔色を失うほどの猛威を、食蜂はただ無表情で見つめている。それはまるで子供が――
食蜂「………………」
蟻の巣に流し込まれて行く水を見るような、そんな投げやりさ。
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