過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 23:26:16.71 ID:BX4MDBAAO
〜91〜

アウレオルスの手でドヴォルザーク作曲、交響曲第9番、ホ短調作品95『新世界より』が奏でられ――
先ず核の冬により生み出された暗雲が晴れ、光が生まれた。そして青空が広がり、荒れ果ていた大地が。

結標「嘘」

みるみるうちに肥沃になり、血で満たされていた海は青々と、死に絶えていた植物が一斉に花開き咲き誇る。
太陽が蘇り、月が甦り、星が黄泉還り、水面に魚が飛び跳ね、病に冒されていた鳥が翼を広げて飛んで行く。
遠くに犬の遠吠えがし、生命に満ち溢れ失われたもの全てが帰ってくる。世界中が『エデンの園』に変わる。

食蜂「……この眺めを、美琴にも見せてあげたかったわぁ……」

鳴護の歌声が『奇蹟』を後押しし、アウレオルスが完成させた黄金錬成を可能とする頭脳の中にある……
即ち『世界』そのものをシミュレーションする術式により『創世の光』は完成する。全てはこの為に――

結標「巫山戯ないで」

食蜂は科学サイドを依り代に、魔術サイドを生け贄に、全人類の生命力をかき集めたのだ。だが食蜂は。

結標「貴女のイカレた神様ごっこの為に世界中を人間を皆殺しにしたの!?巫山戯んじゃないわよ!!!」

食蜂「貴女達好大きでしょう?ハッピーエンドとかぁ、世界を救うとかぁ、そう言うの大好きでしょう?」

『上条当麻不在の世界』になど、何の価値も見出してはいない。

食蜂「これは新世界に渡る為の“おまけ”、貴女達は“ついで”、神様はたった今私が殺しちゃったしぃ」

世界を滅亡に追いやり、かき集めた霊魂が望む『あの日に帰りたい』という思いを、『虚数学区』で補完。
因果律を破る為に神浄(イマジンブレイカー)で『神の真意』を殺した。神という概念を打ち消した上で。

食蜂「もうすぐ開くわよぉシャットアウラさん。貴女が望んだ」

シャットアウラ「!」

食蜂「――お父さんが生きている“新世界秩序”への入り口が」

さる高名な科学者が提唱したタイムリープに必要な『時間的閉曲線』を越えるには無限大とも言うべき――
エネルギーが必要となる。だがここには全てがある。過去・現在・未来、全ての人類の生命力を糧として。

食蜂「神様とチェスしても勝てない。ボードを叩き壊しても。ならルールそのもの書き換えれば良いの☆」

食蜂は世界を変える。




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