過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 23:43:28.47 ID:BX4MDBAAO
〜101〜

してやられたと結標は思った。まさか白井に立ち聞きされていて、かつそれを食蜂に裏を取られるなどと。

食蜂「ここ数日、ピンポイント力で私のシナリオを書き換えられて行っておかしいと思ってたのよねぇ?」

結標「あ、ああ……」

食蜂「未来の私も詰めが甘いわぁ。今の私が苦労するじゃない」

否、常に最悪の事態を想定しておくべきだった。食蜂は正真正銘の怪物であり、最強最悪の化物なのだと。
エンデュミオンを背に、ネオンを浴びながら佇む食蜂と洗脳された白井。対する結標はたったの一人だけ。
あまりの絶望感に歯が鳴り、足が笑い、膝が震え、腰が抜ける。時を越えても、魂が違っても悪魔は悪魔。

食蜂「アハハハぁ、おしっこ漏れちゃいそう?そう言うのはエッチの時だけにしてねぇ?でもぉ、貴女は」

食蜂がリモコンを構える。白井が動き出す。その手には金属矢。繰り返される悲劇。巻き戻される惨劇。

食蜂「――私の好みじゃないわぁ。特にその香水の匂いとかぁ」

白井が駆け出す。結標が逃げ出す。食蜂は嗤っている。未来の情報を引き出されたらまた新しいシナリオが

食蜂「――不思議の国からやって来たウサギ狩りの時間だゾ☆」

ハートの女王による絶望の筋書きが書き加えられてしまうと――

〜101.5〜

白井『ここは……』

黒子『どこでもあり、どこでもない場所ですの。地獄でも天国でも、あの世でもこの世でもない貴女の心』

天空(そら)を映し出して水面そのものがもう一つの蒼穹(そら)のような、ウユニ塩湖のような場所……
そんな場所に何時の間にか佇んでいたわたくしに、水面に映ったもう一人のわたくしが語り掛けて来ますの

黒子『さあ、早く起きて下さいまし。わたくしともあろうものが不甲斐ないですわよ。本当の貴女は――』

貴女は一人じゃない。貴女は前に進める。貴女はやり直せる。貴女はループしない。そう言い続けますの。
果たせなかったお姉様への思いも、芽吹き始めた結標さんへの想いも、自分には全てわかっているからと。

黒子『生まれ変わっても彼女の側にいたいと世界の終わりに願ったはず。世界の果てに祈ったはずですの』

白井『わたくし……』

怯えなくて良い。怖がらなくて良い。信じても良い。運命を。希望を。人間を。自分の欲する所を行えと。

白井『わたくしは!』




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