過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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[saga]
2013/08/17(土) 23:46:53.64 ID:BX4MDBAAO
〜103〜
白井「ワタクシハ」
もう立ち上がれないと、結標は自販機に背中から流れる血糊をべっとり残して、ズルズルとへたり込んだ。
結標「(駄目だった。私じゃダメだった。何をしてもだめだった。ごめんなさい黒子、私が馬鹿だった)」
考えが甘かった。悲劇とは根深き大樹のようなもの。如何に枝葉を切り落とそうが決して幹は揺るがない。
結標の目から涙が伝う。閉世界からずっと張り詰め続けて来た糸が限界を越えて切れたのだ。もう二度と。
結標「(未来を変えるだなんて私に出来るはずなかったのよ)」
奇跡は起きない。奇蹟は起こらない。軌跡は起こせない。何を間違えたのか何処で間違えたのかさえもだ。
いっそのこと未来の情報を奪われる前に自害してしまえば白井の手を汚さずに済むかも知れないと。だが。
食蜂「――逃がさないわぁ。逃げられないわよぉ。逃がすものですかぁ。さあ、私に未来を教えて頂戴?」
食蜂が暗闇からゆっくりと歩み寄って来る。その手にはリモコン。目覚める前とは言え怪物は怪物である。
食蜂「――白井さん」
だからこそ
〜103.5〜
食蜂「えっ!?」
食蜂のリモコンが金属矢によって撃ち抜かれ、地面に落ちて割れて砕けて散った。それはまるで上条の……
白井「わたくしは」
食蜂「――嘘よぉ」
幻想を殺す時の音にも似た響き。だが上条は今この場にいない。
食蜂「何で一人の人間の心に“二人”同じ人間がいるのぉ!?」
後退る食蜂に振り向きもせず白井がうなだれる結標へと近付き口づける。それはまるであの雪の日の再現。
結標の涙を舐める。あの時結標は白井に言った。涙ってしょっぱいのね、と。あの時白井は結標に言った。
白井「――涙が甘いよりはおかしな事ではありませんわ。何故ならわたくしが“そう願った”からですの」
結標「バ、カね……」
神算を越え、鬼謀を超え、時空を越え、世界を超え、暴力を越え、謀略を超える者こそ自分にとって――
本物の兵(つわもの)だと怪物となった食蜂は言った。今ここにいるのは目覚める前の食蜂。なら倒せる。
白井「馬鹿はそこのクズ女ですの。わたくしを本気で怒らせやがったのは貴女が最初で最後ですわ。さあ」
――怪物を倒すのは人の意志と意思と遺志と意地の為せる業――
白井「――反撃開始ですわよこのクソ野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
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