過去ログ - 青年「変身!!」
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14: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/08/18(日) 22:32:40.15 ID:w4jDL59M0
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人のいない廃校の校庭には一人の元人間が立っていた。
元人間、と言っているのはそれがすでにモンスターになっていて、すでに性別すらも判別できない状況になり果ててしまっているからだった。

全身は白い羽で覆われ、腕は翼の様に変化し、足は完全に細長く、鋭い爪の生えた鳥の足へと変化していた。
顔すらも白い羽で覆われ、くちばしが生えていた。
巨大なインコの様なそれに意志は無く、ただただ目に付いた生きている者を片端から殺して回っていた。


「君が、そうだね」


鳥型のモンスターの前に立ったのは赤い甲殻に包まれたハンターだった。

彼はモンスターを嘲笑う訳でも同情する訳でもなく、ただ無心のままに眺める。
それは彼なりの礼儀であり、元人間であったモンスターへの心遣いでもあった。

モンスターになり果ててしまった人間を可哀想だと思うのは、傲慢である。
ならば彼は何も考えず、何も感じないまま、それを一個の敵として殺す。
それはさながら人格も人生ももたないゲームの敵キャラクターと戦うのに非常によく似ていた。

彼はそれを敵とだけ認識し、構えた。
その構えはボクサーの様な両手を顔の当たり前あげた構えだ。

モンスターが唸り声をあげる。
常人であれば怯え、足がすくみ上がる様な唸り声は辺りの大気を震わせた。


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