176: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/25(水) 23:22:09.46 ID:u8RutNwe0
しかし今の彼の心臓と血管はほんの少しだけ変化している。
心臓も血管も、その血流に耐えうる柔軟性と強度を持っていた。
もちろんだからと言って体の負担はゼロでは無い。
現に彼の体は悲鳴を上げ、彼もまた呻き声が僅かに口から漏れだしていた。
「変身」
呻き声と共に吐き出されるように言葉が流れた。
その瞬間、彼を覆っていた無骨で分厚い鎧が砕け散る。
黒い鎧は地面に落ちて、音を立てた。
その下にあったのは、今までとは正反対のものだった。
洗練された細身の鎧。
そこには禍々しさも重苦しさも無い。
その洗練された純白の鎧は神々しさすら感じられた。
「そんな格好は似合わんな。さっきの方がお前によく似てる」
嫌味な言葉は彼の後ろから聞こえた。
振り向かなくても、それが誰なのかはすぐの分かった。
212Res/143.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。