20: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/08/18(日) 22:50:03.09 ID:w4jDL59M0
姫「……」
青年「……」
姫「分かった? ……もしかして全然分かって無い? もしそうならあなたって本当に馬鹿よ」
青年「待ってくれ。じゃあお前は俺の敵なのか?」
姫「……やっぱり、あなたって本当に馬鹿ね。だって――――」
青年「――――!!」
青年の視界が黒く染まる。
天と地がクルクルと回る。
そしてやっと彼の目が天と地を正しく認識した時、彼は初めて自分の体に何が起きたのかに気付いた。
彼はただ、蹴られただけだった。
あの華奢な体から生えた華奢な足に蹴られただけ。
それだけのはずなのに、彼の体は吹き飛び、そして今、彼の体には今まで経験した事の無い様な壮絶な痛みがはしっていた。
青年「あ――――。が」
姫「敵が目の前にいるのに何にも分かって無いし、とっても無防備なんだもの」
青年「あ――――。ぐっ――――。」
姫「それにあなたってとっても弱いわ。もしかして、戦った事、無いの?」
青年「……」
姫「それってとっても残念な事ね。だってあなたは戦う事ことも無く、死んでいくのよ」
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