32: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/08/20(火) 21:27:49.43 ID:A3JfcJLv0
「あはは。あなたってとっても無骨で乱暴ね。でも――――」
その言葉をかき消したのは、青年の拳から伸びた一本の棘だった。
長さにして約一メートルの細長い棘は、棘と言うより槍に近い。
それは彼の拳から生え、そして彼女を貫いていた。。
彼の攻撃と、棘の生える速度、それが同時に行われる事により、速度は加速度的に上がる。
そして彼女は攻撃を基本的に寸でで回避していた。
それがどんな答えをもたらすのかは、あまりにも簡単だ。
不意打ち的な一撃。
だがそれは致命的な一撃。
しかしそれは急所は貫いてはいない。
「自分の体を材料に武器を作る。それの応用。あはっ。あなたって案外面白い事を考えるのね」
「変わり者なだけだよ。あとは変わったものが好きなところか」
急所を外しているとはいえ、彼女の口調は以上に軽かった。
そしてその彼女の言葉の語尾に青年は一抹の不安を覚えさせる。
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