過去ログ - 青年「変身!!」
1- 20
37: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/08/20(火) 21:43:35.48 ID:A3JfcJLv0
「俺の大事な所を貫いたんだ。責任とってくれるよな?」


黒い翼がばさりと音を立て震えた。
それは翼が震えた訳ではない。
彼の周りの大気が、彼の意識に答える様に震えているのだ。
まるで共鳴する様に大気の震えは大きく、広がっていく。
まるで空間が歪んでしまいそうなほどに。

刹那よりも速く、彼が飛んだ。
まるで一発の弾丸の様に、鋭く、速く、距離を詰める。

彼の拳が姫の脇腹を捉える。
姫の体が浮き、後ろに吹き飛ばされる。
背後のビルの壁をを砕きながら姫が転がっていった。

だがその一撃が何の意味をなさない事を彼は理解していた。
生き物としての勘、と言い換えてもいいかもしれない。
一匹の化け物としての勘が必要にそれを伝えてくる。

今の一撃は所詮不意打ち。
ただの時間稼ぎに過ぎない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
212Res/143.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice