15: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/08/18(日) 20:18:23.09 ID:3zfOmQ280
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何とかティロホームまで運び込み、ほむらを硝子テーブルに座らせるさやか。
念のため、ビニール袋と電話の子機を脇に置いた。
ほむらは終始上の空だった。
三度目の説明をする。
「つまるところ、魔力の使いすぎね。ここ最近、妙に感覚が研ぎ澄まされたりしたでしょ」
「はい。確かに心当たりはありますが」
「そう。美樹さんも昔はそうだったのよ。魔力の制御に苦労していたもの、ね?」
「あはは・・・そりゃマミさんみたいにベテランじゃないし」
退院が早まり、飲み込みが早くなり、視力や聴力の回復――といった出来事、
全てが魔力のお陰であることを思い知った。努力よりも手軽で見返りの多い手段を知り、
多少困惑するものの、ほむらは心を躍らせていた。
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