18: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/08/18(日) 20:30:06.32 ID:3zfOmQ280
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「鬼の形相だったね・・・」
溜息をつくさやか。疲れきった表情でほむらの髪を撫でている。
血餅がカーペットに降りかかり、それを見たマミは少しイラついていた。
「催眠の魔術を使ったから数時間は起きないわ。美樹さん、彼女の親御さんに連絡入れてくれる?」
「大丈夫ですよ。ほむら一人暮らしって言ってたから」
「それは幸いね。もう遅いし美樹さんは帰ったほうがいい頃合いね。
大丈夫、この子は私とキュゥべえが看てるから」
さやかが帰宅した後、マミはキュゥべえに頼み込んで写本を借りた。
追加のグリーフシードで穢れを取り除いた。マミはほむらを懐柔する用意があった。
「キュゥべえ、濡らしたタオル持ってきて頂戴。暁美さんの体を今のうちに拭いておきましょう」
「ころころはもういいのかい」
「絨毯は綺麗になったの?」
「・・・とれてないよ」
「じゃあ続けて。あとタオルはまだ?」
急な怪我人にてんてこ舞いのマミとキュゥべえだった。
『巴も大胆だな。写本は秘匿中の秘匿じゃないか。
私だって二度伝え聞いただけだ』
『ええ。最初は良心のつもりだったのよ。結果としてヴァルプルギスの夜を生み出したわけなのだけど。
管理も不十分。全ての元凶は私よ』
『気にするな、巴。それに暁美が盗んだ写本は取り戻せたのだろう?』
『もちろん。少し暗赤色のフレーズが追加されていたわ』
『暁美が足したのか?』
『多分』
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