20: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/08/18(日) 20:43:40.48 ID:3zfOmQ280
ほむらが何かを呟いている。
マミはソウルジェムを片手に、ほむらの体をゆすった。
「――けみさん? 暁美さん、起きた?」
「巴・・・さん」
「こんばんは。もう夜中の3時よ、今日は泊まっていきなさい」
「え? もうそんな時間ですか」
「ふふ、目が醒めちゃったかしら?」
「はい・・・」
「じゃあ、話の続き。しましょうか」
マミは羊皮紙を硝子テーブルに広げる。
白い光沢の上に黒く、はっきりと文字列が刻み込んである。
とはいえ、この世の言語とは程遠く、その羊皮紙は歪んでいた。
「これは特別だよ。君みたいに円環の理に接触して、生き残った子は極めて稀だからね。
有史以前から口伝されてきたものを、ボク達はこうして保護しているのさ」
そういうとキュゥべえはテーブルに乗っかり、文字列をじっと眺めた。
「残念ながら、ボク達も円環の理の把握に苦慮している。正確な情報でないと認識した上で聞いてくれ」
マミは眠気と戦っていた。キュゥべえは文字列と戦っていた。
見かねたほむらがキュゥべえを睨み付ける。
「早く・・・早くして下さい」
「原本の石版はもっと読みやすかったんだけどね、有機物の写本は乾燥に強くないね。
シワが寄ってて見づらいよ。よし、出来た。それじゃ読むよ」
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