3: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/08/18(日) 19:39:09.16 ID:3zfOmQ280
一方、郊外の再開発は大分遅れてしまった。そこに四季は無い。
人工物が全てを支配し、古びた工場が林立している。
朝から晩まで黒煙が大気を穢し、目が沁みるほどの異臭が漂っている。
そこに留まる住民は、須らく、生きるために全ての時間を費やしている。
一昔、二昔の人間の有り様がある。ここの人々は皆生気に満ち溢れているが、休日を持たず、昼夜と言う概念を持たない。
偏見だという指摘があるかもしれない。しかしこのような街こそが開発特区と呼ばれるにふさわしい。
見滝原がどのように変わり果てたとしても八年振りの再会、といった面持ちであなたを迎え入れてくれるだろう。
そして、見滝原中心地区に暮らす住民は、郊外に興味を持たないし、
郊外に暮らす住民も全くもって同様だった。全く別の国かのように無関心であったようだ。
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