154: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:30:14.66 ID:qsOOelxu0
桐乃「そ、それはムリだけど……」
京介「だったらしょうがないじゃねえか。 ほら、行くぞ」
桐乃は渋々頷き、俺と一緒に立ち上がる。
155: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:30:41.46 ID:qsOOelxu0
そうだ。 変に意識するからこんな妙な空気になっちまうんだ。 平常心、平常心。
桐乃「じゃ、じゃあ入るから……その、そこで待っててね」
京介「お、おう……」
156: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:31:11.42 ID:qsOOelxu0
京介「……どした?」
桐乃「……届かない」
ううむ。 この状況でその言葉を使う意味は。
157: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:31:38.20 ID:qsOOelxu0
京介「分かった! もうここまで来たらヤケだな! 任せろ桐乃!!」
「たかがトイレ一つで騒々しいわよ。 もう少し静かにいちゃついて頂戴」
と、俺が叫ぶとすぐに今の方から黒猫の声が聞こえて来る。
158: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:32:09.48 ID:qsOOelxu0
そんなことを思い、トイレの中へ入った。
トイレの中へ入った。
いやきっつ!! これかなりキツイぞ!? そりゃあ、昔……桐乃がまだ小さい時。
159: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:32:37.72 ID:qsOOelxu0
京介「……えーっと」
桐乃「……こっち見ないでね」
京介「み、見ねえよ。 アホ」
160: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:33:05.22 ID:qsOOelxu0
ま、まさかこいつ……その、する時も「今からするから」とか言うんじゃなかろうな!? だとしたら俺は逃げるぞ! 全力で逃げる!
そんな俺の心配を他所に、布が擦れる音がする。 制服のスカートが桐乃の肌と擦れている音だろう。
マズイ。 マズイマズイマズイ! お、俺はどんな顔してりゃ良いんだよ!?
161: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:34:45.30 ID:qsOOelxu0
京介「だ、大丈夫そうか?」
桐乃「……うん」
耐え切れず話しかけたのは良いが、会話が続かない。 俺ってこんな桐乃相手に緊張する奴だったのかよ!
162: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:35:13.60 ID:qsOOelxu0
桐乃「ば、ばかっ!! 見るなって言ったじゃん!!」
桐乃は叫び声にも似た感じで言うと、俺の頭を思いっきり叩く。
京介「い、いってえ! だ、だってよ……流す音聞こえたから」
163: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:37:03.96 ID:qsOOelxu0
桐乃「お、音消す為に決まってるでしょ!! ばか!!」
桐乃はさっき殴られた威力には遠く及ばない力で、俺の頭をぽかぽかと叩く。
京介「悪かったって! 本当にすまん! だから、頼むから早くしてくれ!」
164: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/21(水) 13:37:29.94 ID:qsOOelxu0
京介「……はぁああ」
黒猫「ふふ。 どうしたの? そんな死にそうな顔をして」
京介「察しろ。 俺はもう一日の体力を使い切ったぞ……」
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