26: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:49:56.33 ID:px5GbtGY0
京介「……えーっと」
桐乃「……な、なに?」
俺も桐乃も顔を赤くしていて、お互いに視線を合わせようとはしない。 無理もないが。
27: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:50:54.86 ID:px5GbtGY0
京介「……悪かったって。 で、子猫がどうとか言ってたけど」
桐乃「あ。 そだったそだった」
桐乃は怒りをあらわにした表情から一変。 いつも通りの表情に戻ると、話を続ける。
28: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:51:22.26 ID:px5GbtGY0
京介「……で、それが今回の人生相談か?」
桐乃「まぁ……そうゆうこと。 あの猫さ」
桐乃「あたしたちで、飼えないかな?」
29: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:51:49.76 ID:px5GbtGY0
京介「確かにこのアパートはペット大丈夫だけどよ、それでも金が掛かるだろ? 病院とかにも連れて行かないといけないと思うし」
桐乃「そりゃそうだケド……」
京介「今、結構自分たちのことで精一杯って部分もあるだろ? そんな状況でそれは、俺としては反対だ」
30: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:52:22.99 ID:px5GbtGY0
それを言おうとし、止めた。
エロゲーやらフィギュアやらじゃないんだ。 それには、命がある。
そして、それは俺や桐乃よりも……寿命は短い。
31: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:52:48.63 ID:px5GbtGY0
そして、そんな妹に向けて、俺は話を続ける。
京介「飼うのは反対だ。 だけど、飼い主が見つかるまでってなら、反対はしない」
俺が仮に桐乃の立場だったとして、多分……同じことを言っていただろう。 今の桐乃の様に。
32: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:53:16.85 ID:px5GbtGY0
京介「こんなことで嘘は吐かない。 本当だ」
桐乃「やった! えへへ」
京介「だけど、しっかり飼い主を探すこと。 それが最低条件だぜ」
33: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:53:42.49 ID:px5GbtGY0
桐乃「ふひひ。 ひひ」
そう決まってからすぐに桐乃はその場所へと猫を取りに行き、今はその猫を連れて帰ってきている。
そろそろ寝る時間なのだが、桐乃はその猫と構い続けていて、その気配は感じられない。
34: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:54:26.55 ID:px5GbtGY0
「にゃー」
桐乃「チョー可愛くない!? マジヤバイ!」
お前の顔の方がやべえぞ。 割と真剣に。
35: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:55:11.00 ID:px5GbtGY0
「シャー!」
……やめて! 歯剥き出しでそんな怖い声を出さないでくれ。 思いっきり威嚇されてるよね、これ。
桐乃「ぷ。 あんた嫌われてるじゃん。 ウケる〜」
36: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/18(日) 22:55:39.56 ID:px5GbtGY0
京介「チッ……俺はもう寝るぞ」
桐乃「あ。 もうそんな時間? あたしも明日学校あるし、寝ないと」
桐乃は言うと、猫をタオルケットの上に乗せ、俺の後に付いて来る。
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