過去ログ - P「ゆきぽを犬と遊ばせよう」ゆきぽ「ぽえっ?!」
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◆/FnSDSFpPM
[saga]
2013/08/20(火) 15:30:41.07 ID:96+BThOJ0
その3:猟犬
ある日、Pが事務所に犬を連れてきました。白い毛並のきれいな紀州犬です。
響「うわぁ、可愛いな!」
P「うちの実家から連れてきたんだ。あっちじゃ専ら猟犬として活躍してる」
響「プロデューサーの家って猟師なのか?!」
P「まあそんなところだ。ぷちどもの目付け役に置いておくのがいいかと思ってな」
響「だ、大丈夫なの?」
P「全然問題ない。躾はちゃんと守るし、はっきり言ってうちのぷちどもよりずっと賢くていい子だから」
響「それもそうだけど、事務所に犬を連れ込んだりして……」
P「お前だって犬とか豚とか連れてくるじゃねぇか」
さて、突然やって来た犬を前に事務所のぷちたちはおおはしゃぎ。みんなして周りに集まります。
ちひゃー「くっ♪ くっ♪」ペシペシペシ
ちびき「だぞ♪ だぞ♪」
特に犬好きのちひゃーや動物全般と仲良しのちびきは大喜び。
そんな和気あいあいとした様子を、一人離れて見ている影がありました。ゆきぽです。
ゆきぽ「ぽぇ……」
段ボールの中に隠れ、恐る恐るといった様子で眺めています。やはり犬は怖いようです。
P「さてぷちども! もちろんこいつと遊ぶのも結構だが、こいつはあくまでお前たちのお目付け役だ。いい子にしていれば問題ないが、例えば悪いことをすると……行けッ! ジュンイチロー!」
ジュンイチロー「ワンッ!」ダッ
突然Pは犬――ジュンイチローをけしかけました。向かう先には……。
あふぅ「ナノ?」
ジュンイチロー「ガウッ!」ガブリ
あふぅが頭から噛みつかれました。
あふぅ「ナ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」
鼻から上を咥え込まれ、絶叫するあふぅ。ジュンイチローはそのまま何度かあふぅを振り回すと、ぐったりしたのを確認してPのところに戻ってきました。
P「……とまあこのように、悪戯をしたり言うことを聞かなかったりするとジュンイチローが追いかけてお仕置きします。言っておくが逃げられるだなんて思うなよ、だって猟犬だから!」
Pがよくやったと頭を撫でてやると、ジュンイチローはあふぅを離しました。動かないあふぅ、鼻のあたりに歯形がくっきりと残っています。それを見て他のぷちたちは冷や汗を垂らしました。
響「ってプロデューサー! 今あふぅは何もしてなかったぞ?!」
P「いやあふぅは存在自体が悪だからこれでいい。だろ?」
響「そりゃそうだけどさ……」
P「とにかくお前たちが悪いことさえしなければ、こいつは絶対噛みつくようなことはしない。だから言うことを聞いてちゃんといい子でいるんだぞ」
ジュンイチロー「ハッハッ」
一瞬戸惑ったぷちたちでしたが、いい子にしていれば大丈夫だと分かり、やがて先のようにちひゃーやちびきなどがジュンイチローと戯れ始めました。微笑ましい光景です。
しかしこの一連の出来事を見て、血の気も引いた表情で絶望しているのが一匹、ゆきぽです。
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