過去ログ - P「ゆきぽを犬と遊ばせよう」ゆきぽ「ぽえっ?!」
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5: ◆/FnSDSFpPM[saga]
2013/08/20(火) 11:16:09.15 ID:96+BThOJ0
???「ウゥ〜……」

何かが低く唸るような声に、ふとゆきぽは目を覚ましました。

既に日は落ちかかり、辺りは夕焼けの赤に照らされています。どうやらすっかり寝過ごしてしまったようですね。

それから穴の外を見渡すと、何とゆきぽを中心に砂場へ十匹近くの野良犬が集まってきているではありませんか。

どうやらこの公園、野良犬の溜まり場になっていたようです。

ゆきぽ「ぽ、ぽえぇぇっ?!」

驚いて穴の中に身を隠すゆきぽ。しかし犬たちはゆきぽを取り囲むようにしてどんどん近づいてきています。逃げようにもこの時は既にその隙間もありませんでした。

仮にあったとしても、ただでさえ臆病者のゆきぽが苦手な犬の群れを前に動けるとも思えません。

ゆきぽ「ぽえぇぇぇぇ! ぷいぃぃぃぃぃ!」

ゆきぽは穴の外に向かって助けを求めます。しかしPの反応はありません。姿も気配も現れません。

そうしている間に野良犬たちがゆきぽの隠れる穴を完全に取り囲んでしまいました。

犬「「「ウゥゥゥ……!」」」

ゆきぽ「ぽ、ぽえ、ぽえぇぇん!」ガタガタ

複数の犬から見下ろされる恐怖に耐えられず、ゆきぽは頭を抱えて穴の中で震えています。手元にあるスコップで応戦なんて大立ち回りがゆきぽにできるはずもありませんし。

犬「ワウ!」ガジリ

ゆきぽ「ぽえぇぇっ?! ぽえええええええっ!」ジタバタ

そのうち一匹の犬が、ゆきぽの服を噛んで穴から引っ張り上げました。ゆきぽは泣き叫んで地に着かない手足をばたつかせます。

実はこの時野良犬たちの興味は、ゆきぽよりもその肩から下げられているポーチに向けられていました。ポーチにはお菓子が入っています。

ゆきぽに機転が利いたなら、ポーチを遠くに放り投げて犬たちの注意が逸れている隙に逃げ出せたかもしれませんが、おバカなゆきぽにそんな考えは思いつくはずもなく。

既にそんな手段を取る猶予も過ぎ去ってしまいました。


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