25: ◆1Cz5bN8eQk[saga]
2013/08/20(火) 12:41:15.87 ID:I2/0d4GA0
友「うし、じゃあさっさと基地に帰るか!」
蚊「うん!!」
ビイイイイン…
友「にしても、俺が来た意味ってあったのかね」
友「敵の精鋭だって話だったが、随分と弱かったぞ」
蚊「精鋭だったのかぁ…、まあ友は強いからねぇ」
友「おいおいよせよ、俺がお前らの足引っ張っちまってたのは解ってるんだ」
蚊女「あら、案外そうでもないわよ?」
友「え?」
蚊「うん、確かに黒蚊や青蚊と見比べると劣るけども」
蚊「友は充分に強いよ?他の班でだったら間違いなくエースだと言えるほどに」
友「え、そうなん?」
蚊女「ええ、それに友の明るさには救われたわ」
蚊女「気が滅入って墜落しそうだったからね…」
友「そ、そうか…」
友は気付いていなかったが、度重なる訓練の旅に黄蚊と反省会を開いていた事が
自身の飛行技術を向上する事に繋がっていたのである
異なる兵科の2人が互いに違う視点での意見を出し合っていた事が
2人のそれぞれの分野での技術向上を促していたのである
そして、もう1つ友は気付いていないことがあった
異なる兵科の意見で自身を鍛えるというのは当然メリットだけでなくデメリットもあった
それぞれの専門職でしか知りえない部分に対する見解不足である
黄蚊の場合は、機器に通電した状態での作業は自殺行為であると気付けなかった
手早く作業を済まそうとするあまりにその作業を軽視していた
友の場合は、なるべく戦果確認をしなければならないという事に気付けなかった
早く皆の元へと戻って援護したいという焦りがその作業を軽視させた
その結果、自分が落としたハエが息絶える間際に位置情報を送信した事を知らなかった
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