過去ログ - 杏子「心の温度」
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7: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/08/20(火) 15:41:59.78 ID:BtyMZ3Vno
 空を覆う雲に風穴が開いてら。

 灰群青の空の一角だけが妙に清々しく青い。

 横たわったアタシはボロボロと崩れて空気に溶けるワルプルギスを眺めていた。

 左足と、それから左肘から先が、吹き飛んでしまって立ち上がることも出来やしない。

 ったく、せっかく大物魔女を狩ったってのにこれじゃあ勝ったとは言えないかね。

「杏子、生きてる?」

 体中あちこちから血を流したほむらがアタシに近づいてきた。

「まぁ、なんとか、ね。けど、ジェムも限界さ。一人で立てもしないからマミの奴のところまで引きずってってくれよ」

 アタシがそう言うと、ほむらの奴は「構わないわ」と言って泣きながら微笑んだ。

 擦れた声で咳き込みながらマミの奴がアタシらを呼んでるよ。

 きっとアタシを見たらびっくりするだろうな。


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